こんにちは。
前回の記事では「旅の中で見つけた小さな幸せ」について書きましたが、今回はその続編として、ニュージーランド・オークランドで過ごした“穏やかな朝”の話をしようと思います。
静かな朝のはじまり
オークランド中心部のクイーンストリートを抜けて、坂を少し上がった先にある小さなカフェ。
観光地というよりは、地元の人が新聞を読みながらコーヒーを飲んでいるような、そんな落ち着いた雰囲気のお店です。
店内に流れるジャズのBGM、窓際の木のカウンター、手描きのメニューボード。
一杯のフラットホワイトを注文して、カップを両手で包み込むように持つと、旅の緊張が少しずつほどけていくのを感じました。
“何もしない時間”の豊かさ
旅先ではつい、「どこへ行こう」「何を見よう」と予定を詰め込みがちですが、あの日の朝は何も決めずに、ただカフェの空気を味わっていました。
外では通勤途中の人たちが足早に歩き、バスが静かに通り過ぎていく。
自分だけがゆっくりとした時間の流れの中にいるようで、不思議と心が落ち着いたのを覚えています。
「旅の目的地は、観光地じゃなくてもいい。心が動く瞬間がある場所なら、それで十分。」
そのカフェで感じたこと
コーヒーを飲みながら、ノートに思いつくまま言葉を書いていました。
“時間に追われない旅”をしたい、“その土地の生活を感じたい”。
そんな思いを、カフェの香ばしいコーヒーの香りと一緒に刻んだ気がします。
あの朝以来、旅先では必ずカフェでゆっくり過ごす時間をつくるようになりました。
それは観光スポット巡り以上に、心を整えてくれる大切な習慣になっています。
まとめ ― 旅の中で見つけた、心の余白
旅は「非日常」を味わうものでもありますが、同時に「日常の延長線上」にも豊かさがあります。
ただコーヒーを飲むだけの時間が、旅の思い出の中で一番印象に残ることもあるのです。
次に旅に出るときは、ぜひ“その街のカフェ”で何もしない時間を過ごしてみてください。
きっと、旅の見え方が少し変わると思います。
―― オークランドの小さなカフェにて。


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